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父親たちの星条旗

T0004457_2 一枚の写真に秘められた真実を描いた「父親たちの星条旗」を観るまで、この写真は米軍による”硫黄島”攻略時を撮影したものだと思っていた。

アメリカの戦費調達のために国債を売り歩く道具として使われた兵士たち。彼らの歩んだその後の人生は悲惨なものがある。

特に写真に写ってもいないのに”英雄”として祭り上げられたネイティブ・アメリカンの”チーフ”。戦友を売り物にするプロパガンダに利用されていると感じた彼は徐々に心が蝕まれていく。それを誤魔化すかのようにアルコールに依存し、その最後は悲哀に満ちている。

この話は太平洋戦争時だけのものではない。

イラク戦争時、マシンガンを振りかざし人質となった戦友を助け、”バイオハザード”の”ミラ・ジョボビッチのようにマスコミに取り上げられた女性兵士。しかしそれは政府による全くの”やらせ”で、彼女は1発の銃弾も撃つことなく負傷して帰国した。当初アメリカ政府は戦死者の棺を写すことすら禁止していた。国民の戦意が落ちてしまうからだ。

戦場のダークな部分は全て隠蔽される。

戦死する兵士の半数は味方の兵士による誤射で死亡していると言われている。しかしその事実は決して家族には伝えれる事は無い。

NFL(全米プロフットボール)の花形選手がアフガニスタ戦争に志願し、味方の誤射によって死亡した事件では、政府は彼を”英雄”に仕立て上げた(家族が真相究明を政府に迫り真実が明るみ出た)

何時の時代も政府は必死になって”英雄”を作り上げようと躍起になっている。戦場で勇猛果敢に負傷した戦友を助ける兵士を探し求めている。国民を鼓舞し感覚を麻痺させるような出来事を探している。

では、戦場に”英雄”はいないのだろうか。

いないと思う。

戦友を救助する”ドク”はどうだろう。衛生兵の”ドク”は直接的には戦闘には関わらない。彼は自分の身を挺して、負傷兵の救出に向かう。しかし彼の救助した兵士は、再び戦闘に加わり、敵兵を殺害して来るだろう。”ドク”もまた間接的に殺害に関与している。

戦場は全ての人間が殺害に関与せざるをえない場所であり、そんな所から”英雄”を探すのは無理な話。

そんな事を考えた作品であった。

作品「父親たちの星条旗」は、序盤は少しストーリーに混乱する。外国人の顔と名前が一致する前に、現在と過去(戦費調達をしている時)とフラシュバックする”硫黄島”での記憶が行き来する。その為、写真に写っている6人と帰国した3人の関係があやふやなままストーリーが展開してしまった。

途中で”チーフ”が戦死した仲間の母親と抱き合って泣くシーン辺りから人物関係が明確になってきた。

そして最後に、”硫黄島”の星条旗を立て替えるシーンを挿入してくれたお陰で話が繋がった感じがする。

http://www.eigaseikatu.com/title/16113/ (映画生活:父親たちの星条旗)

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