約束の旅路
キャスト:Moshe Agazai(シュロモ/幼年期)/Mosche Abebe(シュロモ/少年期)Sirak M.Sabahat(シュロモ/青年期)/Yael Abecassis(義母ヤエル)
「約束の旅路」の事を知るまで、アフリカにユダヤ人が居たなんて知らなかった。
エチオピアのユダヤ人(ファラシャ)の起源をは、”ソロモン王”と”シバの女王”の間に生まれた子供だそうだが、それはあくまでも神話的なレベル。
しかし、その”おとぎ話”を下地にした政治的な意図としか思えないファラシャの帰還計画が、アメリカとイスラエルの手によって行なわれていた。
1982年の「モーゼ計画」、1991年の「ソロモン計画」がそれだ。慢性的な飢餓や貧困に喘いでいた人たちが、聖地エルサレムでの生活に憧れるのも無理は無い。しかしその聖地では、”クシ(黒人)”と呼ばれ差別される。言葉や習慣になれないファラシャのイスラエルでの生活はどんななんだろう。
難民として明日の命すら保障できない生活よりは良いのかもしれないが、白人のユダヤ教徒で形成させているイスラエルへキリスト教徒である事を隠す黒人の少年が一人迷い込むのは、あまりにも過酷なように思える。
しかし映画では、確かに学校での差別的な事件なども織り交ぜて描かれているが、意外と爽やかで少年の成長期的な作品になっていたように思える。最近の中東や、イスラエル、パレスチナ、シリア等の血生臭い状況等を思うとなおさらそのように感じた。
自分の故郷が何処なのか、自分とは何なのかを捜し求める少年シェロモの長い旅。人種や宗教などを超越した人間としてのアイデンティティ探しの旅路の答えは、見上げる夜空の月ほども遥か彼方にある。
子供のシェロモにとっては、聖地はエルサレムでは無い。遠くアフリカの地に居る母親こそが聖地であろう。
(映画生活:約束の旅路)
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コメント
こんにちは。
こちらの勝手なトラックに応じていただき、また、コメントまでいただき、とってもうれしいです。ありがとうございます。
映画が大好きなので、これからも時々映画のことを書きたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
投稿: こうじ@季節の小箱 | 2007年6月 4日 (月) 20時17分