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世界報道写真展2008

もう1年が過ぎた。

歳を重ねるごとに時間の経過を早く感じるとか言われるが、それだけでは説明が出来ない。この1年も色々な事件が世界を駆け巡っていた。時間が休む暇を与えない程に世界は廻っている。

世界は常に流動しているのに、まるで時間(とき)が止まったような国々がある。

ジンバブエ。

コロンビア。

イスラエル。

ナイロビ。

コンゴ。

アフガニスタン。

イラク。

世界報道写真展で毎年のように掲載されている撮影地だ。

国を形成する過程で失敗をした国々は、抜け出せないスパイラルに陥ったように流転している。

ゲーリー・ナイト審査委員長の言葉に「最近の応募作品の中には、安易に金になり易い作品が多い」とあった。

誰かの撮った写真を真似たり、撮影地を選んだりして本来フォトジャナーリストの地道な取材活動の末の作品が少ないという事だろう。

そう考えると、上述の撮影地が多くなるのも頷ける。「戦場自体が非日常なので決定的瞬間が多い。」等とも言われる。勿論イラクやアフガニスタンの状況を伝えるのも重要な事ではあるが、それに隠れてしまった国や地域がまだまだ沢山ある事も忘れないようにしなければならない。

一般にアメリカ発の報道しか触れる機会が少ないと、”善悪”の判断が偏る。会場内に居ると正に、「どちらに正義があるのか」解らない。

先日より今橋映子著「フォト・リテラシー」を読み始めており、例年と少し違った角度から写真展を観る事が出来た気がする。

一枚の単写真での「決定的瞬間」だけではなく、組写真での作品にも今回は注目して観る事が出来た。DAYS JAPAN 5月号に掲載された、アドリース・ラティーフ氏の撮った組み写真(DAYS国際フォトジャーナリズム大賞において特別賞を受賞)では、撃たれた直後の長井氏の姿を克明に映し出している。

倒れた長井氏の脇を走り抜けようとする兵士を、必死にビデオカメラを向けて撮影している。自分を撃った兵士を収めようとしているかのようだ。

会場内では長井氏が撮影した映像も上映されていた。

イラクで火傷を負った少年が治療される姿は正視するのが耐え難い。

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