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ワールド・ウォーZ

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全世界では爆発的に拡大する”謎のウィルス”による感染者が増加し続けた。
ウィルスに感染すると凶暴化し、人を次々に襲う。
襲われると10秒後には、”謎のウィルス”によって新たな生を授かる。

所謂、”死霊復活”である。

ゾンビ映画は好きでは無い。あのB級感丸出しのストーリーや映像が嫌いだ。
死者が復活し、生きた人間の生肉や脳髄を貪る様は恐怖と言うより滑稽に見える。

『ワールド・ウォーZ』においては、ウィルス感染者が人を襲うシーンは可也限定的で噛み付くのみだ。
多分、それ以上に過激な描写をすると年齢制限を掛けなければ全米での上映が出来なくなる可能性があるのも要因かも知れないが、人を襲うシーンは本作品では重要な要素ではないのがよく分かる。

『ワールド・ウォーZ』は、家族の物語であり、自然の摂理と人類との関係性を問い掛ける物語なのだと思う。

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以下は、少しストーリーに触れますのでネタばれの恐れありです。

家族の物語と書いたが、本編では家族の絆を描いたシーンが希薄なような気もする。
小児喘息を患う娘がいるが、作品中の取り扱い方は決して大きくは無い。また、家族間の目立ったトラブルがある訳でもなく、平和な家族の日常が破壊された事を描くに留めている感じだ。
オープニングとエンディングを観れば、本作品の底辺に家族の絆が土台として存在している事に気がつくのではないかと思う。

途中で合流する家族(多分中東の移民家族)との関係性の描き方も希薄であるが、ジェリー・レイン(ブラッド・ピット)から「生き残るには立ち止まってはいけない、常に行動するのみ」の台詞を引き出す為なら、濃密に描く必要が無いのかもしれない。

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登場しては直ぐに死んでしまう人物が多数いた。
彼らは皆、謎解きの重要な言葉を残している。
生物学者が死に至るプロセスは、一見間抜けに見えたりするが彼の役目は十分に果たしている。

ウィルスにウィルスで対抗するのは珍しい手段では無い。
現代医学でも十分に証明済みだ。
本作品で登場した、最終手段に用いられたウィルスの名前を聞いて、「なるほどな」と納得がいった。

根絶されたとしているウィルスで世界中何処にも存在しないはずだが、アメリカの政府(軍事?)機関で保存されているという話を時折聞く。
あるウィルスを根絶してしまえば、もしかするとその対極に存在するウィルスが繁栄しないとは言い切れない。

確かにそのウィルスは致死性も高く、その昔は殺人ウィルスとして恐れられた。
しかし、人間の手によって自然の摂理を破壊してよいものなのだろうかと問い掛けられた気がした。
何処かでバランスが崩れる時が訪れるのかも知れない。

ウランを自然界には存在しない程濃縮すれば、破壊的なエネルギーを得ることが出来るが、自然と人間のバランス崩したが為に、今では手に負えない状況になってしまった。

まさに、人類滅亡へのカウントダウンを始めてしまったのかもしれないと思うと恐ろしい。

作品中随所に、世界が抱えている問題がインサートされている。
移民や難民、各地の武力紛争に悪政による人権侵害。
そういった全ての事が、”謎のウィルス”の根源であるかの様に感じてくる。

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街中に人が蠢く映像は圧巻だ。エンドロールを観る限り多数のエキストラが動員された模様だが、それだけでは到底描けない。
CGで書き足したと思われるが、何処からがCGなのか見分けが付かない。

ウィルス感染者が、イスラエルの分離壁をよじ登るシーンまでリアル感がある。
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映画生活:http://cinema.pia.co.jp/title/161181/

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