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エリジウム

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ニール・ブロムカンプ脚本・監督の前作『第9地区』(2009)が思いのほか面白かったので、最新作『エリジウム』にも期待が募りました。

前作『第9地区』では、人種差別問題を強烈に皮肉った。
地球に移民としてエイリアンが遣って来るってストーリーが笑えたし、映像にもかなりユーモアのセンスが光っていた。
それでも、人種差別問題をちゃんと描ききっていたのが素晴らしい作品だった。

今作『エリジウム』では、格差社会を描いている。

一部の富裕層は、汚染された地球を離れスペースコロニー「エリジウム」へ移住し、汚染地球に残された人々は貧困に苦しみ、その格差は広がるばかり。

エリジウムでは、”死”すらない。

高度に発達した”医療ポッド”で、不治の病すら完治する事ができる。

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話は少し反れますが、

マックス・ダ・コスタ (マット・デイモン)の名前の由来は、『マッドマックス』のマックス・ロカタンスキー(メル・ギブソン)?
荒廃したLAを疾走する映像の雰囲気が、初期の”マッドマックス”を彷彿させてくれました。
マックス・ダ・コスタ (マット・デイモン)が最初に乗り込んだ車も、あの名車”インターセプター”の面影があり格好良かったです。

敵役のクルーガー (シャールト・コプリー)の風貌も、『マッドマックス』の世界感を表しているかのようでした。

荒廃したLAのロケは、メキシコで撮られたようです(エンドロールに”Mexico Unit”が記載されていたのから推察です)
非常にリアル感がある街並みでしたが、貧困層が沢山住んでいる現実の世界もそこにあるという事も忘れてはいけないです。

7_3

前作『第9地区』で垣間見せたユーモアな映像は、『エリジウム』にはありません。
マックスの白兵戦も見所の一つだと思いますが、そればかりに目を取られていると核心部分を見失います。
米国ではR指定(日本ではPG-12指定)されているだけあり、少しばかり強烈なシーンもあります。
”医療ポッド”による再生医学を表現する為にも必要なシーンであったと思いますので、不快な感じはしませんでした。

地球上での不慮の事故により余命5日と診断されたマックスは、エリジウムにある医療ポッドに再生の道を掛けますが、残り5日の時間軸があまり描かれていなかったので、その辺がぼやけてしまったのが残念ですが、緊張感は十分に感じました。

人生の最後があるからこそ、マックスの決断には意味があるのであって、未来永劫の生命を保証される世界が、どれ程意味があるのか考えさせられます。

映画生活:http://cinema.pia.co.jp/title/159922/

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