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世界報道写真展2015 『見える現実、知られざる真実』

今年から(今年だけ?)池袋の東京芸術劇場で開催された。

「一般ニュース」の部単写真2位 マッシモ・セスティーニ氏
北アフリカのリビア沖で、イタリア海軍に保護された難民ボートを空撮した作品。
ボートに乗船している難民は殆どが男性。女性は何処に行ってしまったのか気になるところ。

「一般ニュース」の部組写真2位 グレンナ・ゴードン氏
ナイジェリアでイスラム過激派「ボコ・ハラム」に誘拐された276人の女生徒の衣類や学用品を写したポートレート作品。
何故、イスラム過激派は女性を拉致・殺害の対象にするのか?
単に奴隷や人身売買の資金源にするだけではなく、女性の存在に恐れているのではないかと思う。

「スポットニュース」の部組写真3位 アラシュ・ハムシ氏
イランで行われている公開処刑を撮影した作品。
死刑制度に対しては、遺族の感情や犯罪に対する怒りなどを考えると、一概に賛成or反対を簡単には決めずらい。
しかし、未だにこのような事が行われているのかと思うとショックを感じる。

「長期取材」の部3位 盧廣氏
10年以上かけて、内モンゴル自治区や北京、沿岸部の都市の公害に迫ったシリーズ。
中国という発展する大国の影を克明に写しており、実に見応えのある作品。
先天性異常のある乳幼児を遺棄してしまったり、経済発展の影に人間性の欠落が見え隠れする。

「現代社会の問題」の部組写真2位 トマス・ファン・ハウトレイペ氏
アメリカで、ドローン(無人飛行機)が撮影した冠婚葬祭や学校行事を撮影した作品。
日本でも昨今問題になりつつあるドローンでの撮影。我々のプライバシーは如何なってしまうのか恐怖すら感じる。
安全と引き換えにプライバシーを提供しなければならない社会が来るのだろうか?

他にも沢山の”現実”を写した作品が並んでいる。

震災後の原発問題を写した作品が皆無なのが気に掛かる。
福島第一原発の事故処理に多くの外国人労働者が従事しているなどの話も聞くし、不当労働の話も聞く。
未だに原発の汚水は海洋に投棄され続け、周辺漁業関係者の苦悩は癒されていない。

また、沖縄基地問題も世界に広く知ってもらうべき問題だと思う。
このような問題が、表面化されない「アンダーコントロール」では情けない。


日本人フォトグラファーにも国内問題を見つめて奮起し、世界に問題を訴え掛けて欲しい。

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