セバスチャン・サルガド~「アフリカ」展
待望のセバスチャン・サルガド氏の写真展「アフリカ」が東京都写真美術館で開催された。
初日の今日は、サルガド氏の講演会も開催されるという事なので、数少ない整理券を求めるべくチケット売り場へ急いだ。
チケット売り場でチケットの購入をしていると、背後のミュージアムショップからサルガド氏が出てきたのには驚いてしまった。
10年程前に、ニューズウィーク誌に掲載された1枚の写真を見たときから、サルガド氏の作品には興味を抱いていた。
作品の完成度が高く、一見すると非常に美しく纏められているが、そこに映し出されているものは、飢餓や貧困、差別、環境問題と決して”美しくない”現実。
サルガド氏の写真によって、物の見方が変わった気がした。今までに無かった視点が「開眼」したような。
サルガド氏自ら「最後のプロジェクト」と語るシリーズ「GENESIS(ジェネシス)」の中から選ばれた100点が、今回公開された。
その中の「サヘルの干ばつで流民となった人たち」の前では思わず脚が止まった。
正に10年前に出逢った衝撃の作品の実物と初めて対面したのだ。
後の講演会でサルガド氏が、モノクロ作品について「モノクロで作品を発表するのは、受け手(鑑賞者)が作品を観た時に、新に自身のカラーで作品に色を付けて貰いたい」と会場からの質問に答えていた。
また、自身の写真観に関しては、「作品は自分の人生の一部。過去の経験の一部」であるとも発言していた。
「サヘルの干ばつで流民となった人たち」はモノクロである。自分はその作品をモノクロとしか観る事が出来なかった。
まだまだ世界で起きている様々な事に対する認識が甘いのかもしれない。
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